道具を大切にすると、道具が仕事をしてくれる。
基本の考え方
使ったら → 洗う → 乾かす → しまう
これだけで農具の寿命が3倍になる。
農具が傷む2大原因
– 土・水分が付いたまま放置 → 錆び
– 直射日光・雨ざらし → 柄が割れる・錆び
金属部分のお手入れ
毎回やること(5分)
① 土を落とす
→ 別の農具や木の棒でこそぎ落とす
→ 水で流してもOK
② 乾かす
→ 日陰で自然乾燥(直射日光は避ける)
→ 布で拭くと早い
③ しまう
→ 室内・物置に立てかける
→ 土の上に放置しない
月1回やること(10分)
① 錆びがないか確認
② 錆びがあったらサンドペーパー(#120〜#240)で磨く
③ 油を薄く塗る
→ 機械油・CRC556・食用油でもOK
→ 薄く塗るのがポイント・塗りすぎ注意
錆びてしまったら
| 錆びの程度 | 対処法 |
|---|---|
| 薄い錆び | サンドペーパー+油で復活 |
| 中程度 | 錆び取り剤(花咲かG等)+サンドペーパー |
| ひどい錆び | 買い替えを検討 |
柄(木・グラスファイバー)のお手入れ
木製の柄
① 汚れを濡れ布で拭く
② 乾燥させる(水に浸けない)
③ 年1〜2回:亜麻仁油や木工用オイルを塗り込む
→ ひび割れ防止・長持ち
④ ひびが入ったら早めに交換(折れると危険)
グラスファイバーの柄
① 水で洗ってOK
② 乾かすだけ
③ 木より丈夫・メンテほぼ不要
道具別お手入れポイント
スコップ・クワ・唐鍬
- 刃先の土をしっかり落とす
- 刃が欠けたらヤスリで整える
- 油を塗って錆び防止
三角ホー
- 刃が薄いので錆びやすい・特に念入りに乾燥
- 切れ味が落ちたら砥石で研ぐ
移植ゴテ
- 100円ショップのものは消耗品割り切りでOK
- 高いものは油を塗って大切に
じょうろ
① 使用後は逆さにして水を切る
② 中に水が残ると藻・カビが生える
③ シーズンオフは乾燥させて保管
④ ハス口の穴が詰まったら酢水に浸けて溶かす
pH計
① 使用後は水で洗う(土が残ると誤作動)
② 柔らかい布で拭いて乾燥
③ 長期保管時は電池を抜く
④ センサー部分は強くこすらない
育苗トレー・ポット
① シーズン後に水洗い
② 薄めた漂白剤(100倍希釈)に浸けて殺菌
③ 乾燥させて来年も使う
④ 割れたものは処分
ビニールハウス(GitHub)
① 骨組みのパイプは錆び確認・油を塗る
② ビニールは穴・破れを確認
③ 破れは補修テープで応急処置
④ シーズンオフはビニールを外して保管すると長持ち
保管のコツ
立てかけ収納が基本
壁に立てかける or 引っ掛ける
↓
柄が地面に触れない
↓
腐りにくい・取り出しやすい
手作り収納アイデア
| 方法 | 材料 | 費用 |
|---|---|---|
| パイプを横に渡して引っ掛ける | 単管パイプ | 500〜1,000円 |
| バケツに立てて収納 | 大きいバケツ | 300〜500円 |
| 有孔ボードに引っ掛ける | ホームセンター | 1,000〜2,000円 |
シーズンオフの大掃除チェックリスト
収穫(リリース)が終わったら:
- [ ] 全農具の土を落とす
- [ ] 錆びチェック・サンドペーパーで処理
- [ ] 油を塗る
- [ ] 柄のひびチェック
- [ ] じょうろ・育苗トレーの洗浄・殺菌
- [ ] pH計の電池を抜く
- [ ] ビニールハウスのビニールを外して保管
- [ ] 壊れた道具のリストアップ・来年の調達リストへ
お手入れに使う消耗品リスト
| 消耗品 | 用途 | 価格 |
|---|---|---|
| サンドペーパー(#120・#240) | 錆び取り | 100〜300円 |
| CRC556(潤滑油) | 錆び防止・油差し | 500〜800円 |
| 錆び取り剤 | ひどい錆びに | 500〜1,000円 |
| 木工用オイル | 柄のひび割れ防止 | 500〜1,000円 |
| 漂白剤 | 育苗トレーの殺菌 | 100〜200円 |
| 補修テープ | ビニールハウスの穴塞ぎ | 300〜500円 |
全部揃えても2,000〜4,000円。農具が長持ちすれば余裕で元が取れる。
道具を大切にする人は、野菜も大切に育てられる。🌱
アーキテクト式農業シリーズ ミニコラム vol.4