早期発見・早期対処が全て。
サインを読んで手遅れになる前に動く。
基本思想
病気を見つけた
↓
種類を特定する
↓
感染範囲を確認する
↓
罹患部を除去
↓
感染拡大を防ぐ
↓
予防策を強化する
病気の種類
大きく3種類に分けられる。
| 種類 | 原因 | 特徴 |
|---|---|---|
| 糸状菌(カビ) | カビの胞子 | 湿気・風通しの悪さで発生 |
| 細菌 | 細菌感染 | 傷口・虫の食害から侵入 |
| ウイルス | アブラムシが媒介 | 治療不可・抜いて処分 |
病気図鑑
🍄 うどんこ病(糸状菌)
特徴
葉の表面に白い粉をまぶしたような斑点
↓
広がると葉全体が白くなる
↓
光合成ができなくなり生育が落ちる
発生しやすい条件
– 乾燥した天気が続いた後
– 風通しが悪い
– 温度差が激しい時期(春・秋)
つきやすい野菜
– きゅうり・カボチャ・トマト・ナス・ピーマン
対処法
| 方法 | やり方 | 効果 |
|—–|——-|——|
| 罹患した葉を除去 | 袋に入れて処分(畑に捨てない) | ★★★ |
| 重曹スプレー | 重曹1g+水500mlでスプレー | ★★ |
| 風通しを良くする | 葉を間引く | ★★★(予防) |
| 木酢液スプレー | 200倍希釈でスプレー | ★★ |
🍄 灰色かび病(糸状菌)
特徴
葉・茎・実に灰色のカビが生える
↓
腐ったような見た目
↓
梅雨時期に多発
発生しやすい条件
– 梅雨・雨が続く時期
– 風通しが悪い
– 密植・葉が茂りすぎてる
つきやすい野菜
– トマト・いちご・レタス全般
対処法
| 方法 | やり方 | 効果 |
|—–|——-|——|
| 罹患部を除去 | 袋に入れて処分 | ★★★ |
| 風通しを良くする | 葉を間引く・密植を避ける | ★★★(予防) |
| 水やりを株元に | 葉に水をかけない | ★★★(予防) |
| 薬剤散布 | ボルドー液など | ★★★ |
🍄 疫病(糸状菌)
特徴
葉・茎・実が水浸し状に腐る
↓
茶色〜黒色に変色
↓
進行が早い・放置すると株全体に広がる
発生しやすい条件
– 梅雨・長雨
– 土の跳ね返りで感染
– 排水が悪い
つきやすい野菜
– トマト・じゃがいも・ピーマン
対処法
| 方法 | やり方 | 効果 |
|—–|——-|——|
| 罹患部を即除去 | 早期対処が命 | ★★★ |
| マルチシートを張る | 土の跳ね返り防止 | ★★★(予防) |
| 排水改善 | 高畝・パーライト | ★★★(予防) |
| 薬剤散布 | ダコニールなど | ★★ |
🍄 炭疽病(糸状菌)
特徴
葉・実に褐色の円形斑点
↓
斑点の中心が灰色になる
↓
実が腐る
発生しやすい条件
– 高温多湿
– 梅雨〜夏
つきやすい野菜
– きゅうり・スイカ・インゲン
対処法
| 方法 | やり方 | 効果 |
|—–|——-|——|
| 罹患部を除去 | 袋に入れて処分 | ★★★ |
| 風通しを良くする | 葉を間引く | ★★★(予防) |
| 薬剤散布 | ダコニールなど | ★★ |
🍄 さび病(糸状菌)
特徴
葉の表面にオレンジ・茶色の粉状の斑点
↓
裏側にも同様の斑点
↓
つるむらさきの黄斑の原因のひとつ
発生しやすい条件
– 高温多湿
– 風通しが悪い
つきやすい野菜
– ネギ・にんにく・つるむらさき・インゲン
対処法
| 方法 | やり方 | 効果 |
|—–|——-|——|
| 罹患した葉を除去 | 袋に入れて処分 | ★★★ |
| 風通しを良くする | 密植を避ける | ★★★(予防) |
| 薬剤散布 | サプロール乳剤など | ★★ |
🦠 軟腐病(細菌)
特徴
茎・葉・根が水浸し状になる
↓
強烈な悪臭がする
↓
進行が早い
発生しやすい条件
– 傷口から細菌が侵入
– 高温多湿
– 虫の食害跡から感染
つきやすい野菜
– 白菜・キャベツ・大根・にんじん
対処法
| 方法 | やり方 | 効果 |
|—–|——-|——|
| 罹患株を即抜く | 感染拡大防止 | ★★★ |
| 傷をつけない | 作業時に注意 | ★★★(予防) |
| 排水改善 | 過湿を防ぐ | ★★★(予防) |
🦠 青枯病(細菌)
特徴
急に葉がしおれる
↓
水をやっても回復しない
↓
茎を切ると白い液体が出る
↓
根が腐ってる
発生しやすい条件
– 高温・土壌中の細菌
– 連作障害と関係
つきやすい野菜
– トマト・ナス・ピーマン・じゃがいも(ナス科全般)
対処法
| 方法 | やり方 | 効果 |
|—–|——-|——|
| 罹患株を即抜く | 土ごと処分 | ★★★ |
| 接ぎ木苗を使う | 耐病性台木 | ★★★(予防) |
| 連作を避ける | 3〜4年あける | ★★★(予防) |
治療不可・発生したら抜いて処分。
🦠 萎凋病(糸状菌・土壌病害)
特徴
片側の葉だけしおれる
↓
茎の断面が茶色くなってる
↓
青枯病と似てるが進行が遅い
つきやすい野菜
– トマト・キャベツ・ほうれん草
対処法
| 方法 | やり方 | 効果 |
|—–|——-|——|
| 罹患株を抜く | 早めに処分 | ★★★ |
| 接ぎ木苗を使う | 耐病性台木 | ★★★(予防) |
| 連作を避ける | ローテーション | ★★★(予防) |
🦠 モザイク病(ウイルス)
特徴
葉にモザイク状の黄色い斑点
↓
葉が縮れる・歪む・小さくなる
↓
アブラムシが媒介する
つきやすい野菜
– きゅうり・ズッキーニ・トマト・ピーマン
対処法
治療不可
↓
罹患株を即抜いて処分
↓
アブラムシを徹底防除(予防)
↓
触った手・道具を消毒(感染拡大防止)
🍎 尻腐れ病(生理障害)
特徴
実の底(おしり)が黒く腐る
↓
病気ではなく生理障害
↓
カルシウム不足+水分ムラが原因
つきやすい野菜
– ミニトマト・ピーマン・パプリカ
対処法
| 方法 | やり方 | 効果 |
|—–|——-|——|
| 液体カルシウムを散布 | 葉面散布で即効補給 | ★★★ |
| 水やりを均一に | 乾燥→大量水やりを繰り返さない | ★★★(予防) |
| 苦土石灰を投入 | 植え付け前にしっかり | ★★★(予防) |
🌿 そうか病(細菌・じゃがいも)
特徴
じゃがいもの表面がざらざら・でこぼこになる
↓
食べられるが品質が落ちる
↓
アルカリ土壌で発生しやすい
対処法
石灰を入れない(アルカリ化させない)
↓
pH5.5〜6.0の酸性を維持
↓
罹患した芋は食べてOK・翌年の種芋にしない
病気の予防策まとめ
| 予防策 | 効果がある病気 | やり方 |
|---|---|---|
| 風通しを良くする | 糸状菌全般 | 葉を間引く・密植を避ける |
| マルチシートを張る | 疫病・軟腐病 | 土の跳ね返りを防ぐ |
| 水やりは株元に | 灰色かび病 | 葉に水をかけない |
| 排水改善 | 疫病・軟腐病 | 高畝・パーライト |
| 連作を避ける | 青枯病・萎凋病 | ローテーション |
| 接ぎ木苗を使う | 青枯病・萎凋病 | 耐病性台木 |
| アブラムシ防除 | モザイク病 | 木酢液・防虫ネット |
| 道具の消毒 | 全般 | 使用後にアルコール消毒 |
病気発見時のフロー
異常を発見した
↓
葉・茎・実のどこか確認
↓
糸状菌(カビ)か細菌かウイルスか判断
↓
糸状菌 → 罹患部を除去・スプレー・風通し改善
細菌 → 罹患株を抜いて処分・感染拡大防止
ウイルス → 即抜いて処分・道具を消毒
↓
予防策を強化する
↓
日記に記録📓(来年の対策に活かす)
処分するときの注意
罹患した葉・株は畑に捨てない
↓
胞子・菌が土に残って翌年も発生する
↓
ビニール袋に入れてゴミとして処分
↓
堆肥にもしない
病気は予防が9割。
風通し・排水・連作回避、この3つを守るだけで
ほとんどの病気は防げる。🌱
アーキテクト式農業 運用フェーズ vol.4