そもそもpHって何?
pH(ペーハー)は土の酸性・アルカリ性を示す数値。
0〜14のスケールで、7が中性。
0 ←── 酸性 ──── 7(中性) ──── アルカリ性 ──→ 14
強酸性 酸性 弱酸性 中性 弱アルカリ アルカリ
4 5 6 7 8 9
日本の土壌はだいたいpH5〜6の酸性寄り
理由:雨が多いのでカルシウムなどのアルカリ成分が流れやすい
pH測定器の買い方
タイプ別おすすめ
| タイプ |
価格帯 |
特徴 |
| 安価なデジタル計 |
500〜1,500円 |
差し込むだけ・精度は普通 |
| 中級デジタル計 |
3,000〜5,000円 |
精度高い・キャリブレーション可能 |
| 土壌診断キット |
500〜1,000円 |
薬液で色が変わるタイプ・使い捨て |
| リトマス試験紙 |
100〜300円 |
超簡易・大まかな目安程度 |
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pH測定器の使い方・読み方
デジタル計の場合
- 測りたい場所の土を少し掘る(表面5〜10cm下)
- 水を少し加えて土を湿らせる(乾いてると正確に測れない)
- センサー部分を土に5〜10cm差し込む
- 1〜2分待って数値を読む
- 複数箇所測って平均を出すと精度が上がる
読み方
pH4.0〜5.0 → 強酸性(改良が必要)
pH5.0〜6.0 → 酸性(じゃがいも・さつまいも向き)
pH6.0〜6.5 → 弱酸性(ほとんどの野菜に最適)
pH6.5〜7.0 → 中性〜弱アルカリ(アブラナ科・ほうれん草向き)
pH7.0以上 → アルカリ性(野菜には強すぎることが多い)
注意点
- 雨の直後は数値がずれやすい → 晴れた日に測る
- 肥料を入れた直後も不安定 → 2週間後に再測定
- センサーは使用後に水で洗って保管する
雑草からpHを読む(これが面白い)
雑草はそれぞれ好むpHがある。
つまりどんな雑草が生えているかで土のpHがわかる。
酸性土壌のサイン(pH5.0〜6.0)
| 雑草 |
特徴 |
| スギナ |
最強の酸性指標植物・大量発生してたら要注意 |
| イタドリ |
酸性土壌を好む |
| ギシギシ(スイバ) |
酸性〜中性 |
| ツメクサ |
酸性寄りに多い |
| ハコベ |
やや酸性〜中性 |
中性〜弱アルカリのサイン(pH6.5〜7.5)
| 雑草 |
特徴 |
| ハコベ(大型) |
中性の良い土のサイン |
| オオイヌノフグリ |
中性付近に多い |
| ナズナ(ぺんぺん草) |
中性〜弱アルカリ |
| カラスノエンドウ |
肥沃な中性土壌 |
アルカリ土壌のサイン(pH7.0以上)
| 雑草 |
特徴 |
| ヨモギ |
アルカリ寄りを好む |
| アカザ |
アルカリ性土壌に多い |
特殊なサイン
| 雑草 |
意味 |
| スギナが大量発生 |
強酸性・石灰が絶対的に不足 |
| ミントやセリ系 |
水はけが悪い・湿地寄り |
| ドクダミ |
日陰・湿気が多い・酸性寄り |
雑草診断フロー
畑を観察する
↓
スギナだらけ → 強酸性(pH5以下)→ 石灰を多めに投入
ハコベ・ナズナ多い → 中性(pH6.5付近)→ そのまま使える
ヨモギ・アカザ多い → アルカリ寄り → ピートモスで調整
↓
pH計で確認して裏付けを取る
↓
野菜に合わせてゾーニング 🚀
pH調整のまとめ
酸性に傾けたいとき
| 資材 |
効果の速さ |
| ピートモス |
中程度 |
| 硫黄粉末 |
ゆっくり・長持ち |
| 酢を薄めて散布 |
一時的・即効 |
アルカリに傾けたいとき
| 資材 |
効果の速さ |
| 苦土石灰 |
早い(2週間) |
| 消石灰 |
最速・入れすぎ注意 |
| 貝殻石灰(アサリの殻) |
ゆっくり・穏やか |
| 草木灰 |
中程度・カリも補給できる |
豆知識
- スギナは石灰を入れると減る → 土のpHが上がると生えにくくなる
- ミミズが多い土はpH6付近 → ミミズは酸性が苦手
- コーヒーかすは酸性 → マルチに使うとじわじわ酸性化できる
- 木炭・竹炭はアルカリ性 → 土に混ぜるとpHを少し上げる
- 雨水はpH5〜6の弱酸性 → 長年雨にさらされると土は酸性に傾く
アーキテクト式農業シリーズ vol.4